見習いクレリックのサク
2006年 04月 06日
雨もやみ始めたヘネシス、相変わらずスクルとミケは小屋の下にいた。
”心当たりが…すぐにもどるから”
とだけ言ってりあは近くにあったポータルを使い、どこかに立ち去ってしまい、ミケもそのあとを追いかけたがその時にはミケの姿はなかった、恐らくタクシーを使ったのだろう。
しかたが無く、いってもりあのことだからしばらくすれば戻ってくるだろうと狩場に引き返し、何となくフラフラと何処かに行く危険性が高そうなスクルとは離れないようにしていた。スクルはというとデンデンで遊び飽きたらしく、今度は真面目にスルラ相手に変化魔法の練習をしていた。
3回やってやっと成功し狩場に少しデンデンが増えたがそれもつかの間、あっというまに元のスルラに戻ってしまった。それを見ていた周りの人は”マジック”でも見たかのように拍手を起こす。
スクルにとってはほめられたのかけなされているのか分からず複雑な心境だった。
ミケはというとカバンの中に入れていた青い椅子を取り出して寄りかかり、スクルの持っていた紙袋に入っていたリンゴを1つ貰いカシュっ!といい音をさせて食べていた。
見上げると、青空がところどころ見えてきて、遠くにある世界樹に乾麺のような日差しがあたってるのが見えた。
しばらくして、ポータルからりあが戻ってきた。本当にすぐに返ってきたもんだなとミケがりあのほうに視線をやると、りあのあとに続いてもう一人ワープしてきた、長い髪の赤い着物を着た赤い目の小柄な少女、背中には羽のようなものも生えていた。
「おまたせー、けっこー時間かかっちゃったね」
そういってミケのほうに駆け寄るりあと、りあの後をついていって良いものかと迷っている様子の少女。それに気づいたのかりあは手招きをした。
「あ、紹介するね。アクロの友達のクレリックの”サク”ちゃん…で、こっちはマスターシーフのミケと…あと、職業は何だったか忘れたけどスクル。」
それを聞いてスクルは不満そうに顔をしかめる、視線の先には勿論りあ。りあは様子をみて気にしない~♪といった感じで軽くあしらった。
「は、はじめまして、サク・クラリーネです。お役に立てるかどうかわかりませんがどうぞ宜しくお願いします。」
そういって『サク』という少女は深々と頭を下げた。
すると、一人頭を抱え何かを悩んでる姿があった…スクルだった。とりあえず何故今頭を抱えているのかを問いただしてみるミケ。すると、原因はこんなことにあった。
―サクラちゃんとサクちゃん…よびにくいよ~。―
それを聞いてうなずきつつも、何だそんなこかとミケ、その気持ちよく分かると賛同したのはりあ、スクルの言っている意味が分からずこまったのはサクだった。
この問題に一番最初に痺れを切らしたのはやはりさっぱりとした性格のミケだった。
「あ"~!邪魔くさいなぁーもぅ!それならファミリーネームの”クラリーネ”から呼び名つければいいことじゃん!」
そのミケの言葉を受けてあー…と賛同する一同。意味が分からないはずだったサクもつられてうなずいている。それをきいたスクルは早速『ネーちゃん』という呼び名候補を挙げたがスクル以外の全員に即却下されるのだった。
一番早く却下し、もっと普通に『くーちゃん』とかでいいんじゃないか?といったリアの意見が採用されたのだった。
そうこうしているうちに更に時間は流れ太陽が傾き、狩場の景色が赤みを帯び、暗くなってきたので話を切り上げ宿を探す。4人が宿ととった頃には太陽はわずかだけ地上からみえる形になって、反対側には黄色っぽい月が見えていた。
スクルの職業を伝えられぬまま忘れられ、その日は眠りにつくのだった。
”心当たりが…すぐにもどるから”
とだけ言ってりあは近くにあったポータルを使い、どこかに立ち去ってしまい、ミケもそのあとを追いかけたがその時にはミケの姿はなかった、恐らくタクシーを使ったのだろう。
しかたが無く、いってもりあのことだからしばらくすれば戻ってくるだろうと狩場に引き返し、何となくフラフラと何処かに行く危険性が高そうなスクルとは離れないようにしていた。スクルはというとデンデンで遊び飽きたらしく、今度は真面目にスルラ相手に変化魔法の練習をしていた。
3回やってやっと成功し狩場に少しデンデンが増えたがそれもつかの間、あっというまに元のスルラに戻ってしまった。それを見ていた周りの人は”マジック”でも見たかのように拍手を起こす。
スクルにとってはほめられたのかけなされているのか分からず複雑な心境だった。
ミケはというとカバンの中に入れていた青い椅子を取り出して寄りかかり、スクルの持っていた紙袋に入っていたリンゴを1つ貰いカシュっ!といい音をさせて食べていた。
見上げると、青空がところどころ見えてきて、遠くにある世界樹に乾麺のような日差しがあたってるのが見えた。
しばらくして、ポータルからりあが戻ってきた。本当にすぐに返ってきたもんだなとミケがりあのほうに視線をやると、りあのあとに続いてもう一人ワープしてきた、長い髪の赤い着物を着た赤い目の小柄な少女、背中には羽のようなものも生えていた。
「おまたせー、けっこー時間かかっちゃったね」
そういってミケのほうに駆け寄るりあと、りあの後をついていって良いものかと迷っている様子の少女。それに気づいたのかりあは手招きをした。
「あ、紹介するね。アクロの友達のクレリックの”サク”ちゃん…で、こっちはマスターシーフのミケと…あと、職業は何だったか忘れたけどスクル。」
それを聞いてスクルは不満そうに顔をしかめる、視線の先には勿論りあ。りあは様子をみて気にしない~♪といった感じで軽くあしらった。
「は、はじめまして、サク・クラリーネです。お役に立てるかどうかわかりませんがどうぞ宜しくお願いします。」
そういって『サク』という少女は深々と頭を下げた。
すると、一人頭を抱え何かを悩んでる姿があった…スクルだった。とりあえず何故今頭を抱えているのかを問いただしてみるミケ。すると、原因はこんなことにあった。
―サクラちゃんとサクちゃん…よびにくいよ~。―
それを聞いてうなずきつつも、何だそんなこかとミケ、その気持ちよく分かると賛同したのはりあ、スクルの言っている意味が分からずこまったのはサクだった。
この問題に一番最初に痺れを切らしたのはやはりさっぱりとした性格のミケだった。
「あ"~!邪魔くさいなぁーもぅ!それならファミリーネームの”クラリーネ”から呼び名つければいいことじゃん!」
そのミケの言葉を受けてあー…と賛同する一同。意味が分からないはずだったサクもつられてうなずいている。それをきいたスクルは早速『ネーちゃん』という呼び名候補を挙げたがスクル以外の全員に即却下されるのだった。
一番早く却下し、もっと普通に『くーちゃん』とかでいいんじゃないか?といったリアの意見が採用されたのだった。
そうこうしているうちに更に時間は流れ太陽が傾き、狩場の景色が赤みを帯び、暗くなってきたので話を切り上げ宿を探す。4人が宿ととった頃には太陽はわずかだけ地上からみえる形になって、反対側には黄色っぽい月が見えていた。
スクルの職業を伝えられぬまま忘れられ、その日は眠りにつくのだった。
by mar_cancion
| 2006-04-06 03:28
| スクルファー