アクロとスクルとしーちゃんが綴る、波乱万丈毎日がドタバタなMapleStoryの物語。


by mar_cancion

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―エリニア北側フィールド―

 クラルはハインズにいわれたとおり、北側フィールドに来ていた。
 「…うわぁ、モンスターってこんなにもいるものなの?」
 クラルがこんな疑問を持つのも無理はなかった、ポータルをでた先には緑の透明なモンスターがうようよとしていたのだ。
 
 これがスルラ…これを10匹…?

 ハインズにいわれたことを思い出し、モンスターを倒すのに気が引けたが、とりあえず一匹はぐれたスルラに取り掛かった。
 「ごめんねスルラ君!」
 果たしていままでモンスターに誤りながら挑んだものが居たのだろうか…とりあえず、持っていた剣でスルラを切りつけた。
 だが、スルラはとても体が柔らかく、あまりきれなかった。感覚的には柔らかい鶏肉を皮付きで切っているようで、なかなか切れない。
 そのおかげか、クラルは躍起になって切ろうと、罪悪感を捨て去ることができた。もちろん、スルラも生きているので抵抗し、両者傷だらけになっている。
 ようやく一匹倒せたと、ほっとしているクラルだったが、あと9匹も倒さなければいけないことを思い出し、薬を飲んでからまたスルラ相手に立ち向かった。
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 そうしてやっと10匹を倒して、気づけばクラルがこの町にたどり着いた頃の空とは違い、変わり果てた赤い空になっていた。


クラルが再び魔法図書館にたどり着いた頃、足元で町明かりが赤々と輝いて昼とは違った神秘的な雰囲気でいっぱいだった。
 クラルは古びた扉を開けて中にはいると。ハインズ様が「意外と早かったのう」と一言。その言葉一つでクラルの疲れも大分癒えた気がした。
 「ハインズ様。ちゃんといわれたとおりスルラ10匹倒してきました!」
 そう告げると、ハインズはふむ…と、うなずいて昼間の時同様にクラルの額に手をあてる。やはりまだ緊張するのか、これから魔法使いになれるかどうかが決まるということで緊張しているのか定かではないが、クラルは少し震えていた。
 でも、何か希望がみなぎるような感覚がクラルにはしていた。
 
 すると、手が額から離れ、少し間をおいてからハインズが口を開いた。

 「良く頑張ったようじゃな、経験も大分つめたようじゃし」
 クラルの表情は明るくなって、同時に手を握り締め次の言葉を息を呑むように待った。
 そして少しの間をおいて、そのときが来た。

 「…よし、お嬢さんは今から正式に『魔法使い』だ、このハインズが認めた…な。」
 「やったぁ!!ハインズ様、ありがとうございます!」そういって、クラルは両手を挙げて飛び跳ねた。
 認めたハインズ自身も嬉しくなるような喜びようではしゃぐクラル。だが一つ疑問に思ったことがあった。
 「…あの。私っていつから魔法使えるんですか?」
 おお。そうじゃった。といわんばかりでハインズは説明する。
 「実は、もう使えるんじゃよ。」

 ハインズの意外な一言にクラルは言葉をうしなった。

 「ええええええ!?」
 
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by mar_cancion | 2006-01-27 19:51 | 別作