アクロとスクルとしーちゃんが綴る、波乱万丈毎日がドタバタなMapleStoryの物語。


by mar_cancion

カテゴリ:スクルファー( 17 )

冷酷な高等聖術者

※今回も物凄く長いです。ご注意ください
:・:・:・:・:・:

 ギルのだす威圧感に少し不安を覚えるりあとスクル。

 「お前ら、俺もプリーストって知ってるか…?こんななりだがな…」
 そういってもっていた杖を一振り…“ひゅぉぉ”と斬られた空気が悲鳴をあげる。
 とてもじゃないが聖魔法には見えないが相当な力をもっているのだけは2人にもわかった。

 「…お遊びも終わりだ…」
 そういった次の瞬間にギルもサモンドラゴンを召喚する。
 ほんの一瞬のうちに詠唱文を読み上げるほどのレベル…
 スクルも同じプリーストだが、とてもこんな一瞬では到底できないような術だった。

 あっという間に出現したサモンドラゴンは漆黒の姿で鮮血を思わせるかのような透き通った赤く冷たい目
 本当に聖龍なのかと疑いたくなる。そしてその黒龍の出現には紅鮭もおどろいたようだった。



 「黒龍対紅龍…。どっちのほうがつえーかな…?」
 そういって右手で宙を撫でたかと思うとそれにあわせてギルの黒龍が紅鮭を目がけて襲い掛かる。

 「べ…紅鮭!」
 スクルはただ気遣う事以外何もできない現状にどうすることもできなかった。

 「おっと、今のお前には龍の心配なんかしてる暇はないはずだぜ?」
 そういってギルはディスペルを瞬時にかける。

 「しもたぁ…!」
 ギルのディスペルのせいでりあもスクルもスキルが使えなくなってしまったのだ。
 りあはスナイパーで弓だけなら容易に打つことはできたが、スキルを使う事を主とする魔法使いのスクルは、技を無理矢理使おうとしても苦しくなる一方でまったく使えず、涙目ながらもキッ…と悔しそうに睨む。
 それをみたギルは相変わらず冷酷な笑みを浮かべた。

 「そんな目で睨まれても可愛い以外のなにものでもないぜ…?なぁ…スクルファー?」
 そういっていつのまにやら背後に回って、ギルはまるで子供を扱うように頭をぽんぽんと軽くたたく…。
 だがその目は以前として冷たいまま。
 スクルが振り替えるころにはすでに違う方向にいた。

 「テレポート…」

 思わずスクルはつぶやいた…
 悔しいのかもう一度ぐっと杖に力を送るがそれに答えてくれず、ただ魔力を無駄に消費するだけだった。
 あまつさえ力の差が大きくあるのに、ましてスキルが使えないという、逃げるすべも戦うすべも無くし“翼をもがれた鳥”のようにただ無力な自分が歯痒くてなさけなかった。



 “―ディスペルさえ溶ければ…!―”


 早く解けて欲しいと願うスクル、それを尻目にりあはこんな時こそ私がしっかりしなきゃ…!と再度意気込む。

 「魔法使いの方は今は無力だし…今のうちに邪魔者は始末するか」
 りあも負けずに言い返す
 「そう簡単にはいかせませんよ…?返り打ちという結果に終わらせてみせます!」

More
[PR]
by mar_cancion | 2006-04-25 18:31 | スクルファー
 りあとスクルとギルは、互いに相手の隙の空く時を見計らい、動くに動けなくなっていた。
 じり…と足を半歩もすすめられないが、先に動いたほうが間違いなく不利になる。
 そんな状況に、さすがのスクルでさえもその状況がわかったのか握った拳を解けないままでいた。

 わずかにスクルの唇が震える。
 その時をギルは見逃さずにスクルに向けて魔法を放つ、りあももちろんその攻撃を許す分けなく、とっさにスクルの前にパペットという身代わり人形を出し、アローボムで応戦するが、ギルも戦い慣れているのであろう、ガードやマジックガード等の防御スキルを瞬時に駆使する。
 「甘いな」ギルは挑発的なことばをはき捨てる。
 だが普段はぽけぽけなりあも、戦い慣れているのは同じだった。

 「さぁ?甘いのはどっちかな?」とさらりと流す。
 りあと互いに攻防を繰り返すような状態でギルはつぶやくようなわずかな声を聞き取った。


 ―……蒼き聖龍よ…聖人ハイリゲの契約の元我に力をかしたまえ…
 
「な…っ!?しまった」ギルが気付くが時既におそし。
 “「サモンドラゴ―――ンっ!」

続き・サモンドラゴン登場
[PR]
by mar_cancion | 2006-04-21 19:13 | スクルファー

見習いクレリックのサク

 雨もやみ始めたヘネシス、相変わらずスクルとミケは小屋の下にいた。

 ”心当たりが…すぐにもどるから”

 とだけ言ってりあは近くにあったポータルを使い、どこかに立ち去ってしまい、ミケもそのあとを追いかけたがその時にはミケの姿はなかった、恐らくタクシーを使ったのだろう。
 しかたが無く、いってもりあのことだからしばらくすれば戻ってくるだろうと狩場に引き返し、何となくフラフラと何処かに行く危険性が高そうなスクルとは離れないようにしていた。スクルはというとデンデンで遊び飽きたらしく、今度は真面目にスルラ相手に変化魔法の練習をしていた。
3回やってやっと成功し狩場に少しデンデンが増えたがそれもつかの間、あっというまに元のスルラに戻ってしまった。それを見ていた周りの人は”マジック”でも見たかのように拍手を起こす。
 スクルにとってはほめられたのかけなされているのか分からず複雑な心境だった。
 ミケはというとカバンの中に入れていた青い椅子を取り出して寄りかかり、スクルの持っていた紙袋に入っていたリンゴを1つ貰いカシュっ!といい音をさせて食べていた。

 見上げると、青空がところどころ見えてきて、遠くにある世界樹に乾麺のような日差しがあたってるのが見えた。
 

10分後…
[PR]
by mar_cancion | 2006-04-06 03:28 | スクルファー

雨のなかの3人

一方、様子を見ていたスクル・ミケ・りあの三人組は、りあの発明品でアクロが捕まった事を知り、おそらく一本縄では行かないだろうと想定した。
3人はヘネシス狩場の小屋の中で雨をしのぎつつ、アクロ奪還のための準備をしていた。

続き
[PR]
by mar_cancion | 2006-04-04 13:21 | スクルファー

黒い影

「あれが標的か…確か俺より力が強かったはずだ。」
視線の主は標的はどちらも魔法使い、恐らく一本縄では行かないはずだ、何か策を練らないと実行したときに返り討にあうという可能性も考慮して慎重に考えた。
そして、あるものが視界に入ったのだった。

「よし…あれは使えるな」
何か良い策が浮かんだのか、男は目を細めて怪しげに微笑んだ。




一方待ちぼうけをしているスクルはというと、オレンジを片手に狩場にいるスルラで魔法の練習をしていた。
スクルも一応高等魔法使いというのになんと魔法が苦手だという。さっきのドアも何とか出せたものだったようだ。
「うう~…サクラちゃんに何言われてもすぐ出せれるようにせなな~…っと」
そういいつつまたキラキラ光る石”魔法石”を出してなにやら呪文を唱える。標的はスルラ。
そして大きく手を振りかざし仕上げの呪文を唱えた
「モンスターよ、デンデンに変われ!”ドゥーム”!」
しかし何も起こらず、魔法石と大きく叫んだ声だけがむなしく消えていった。
また失敗かぁ…とがっくり肩を落としていると急に雲行きが怪しくなってきた。ヘネシスはめったに天候が悪くならない地方としても有名な場所。スクルは珍しいなと思いつつふとアクロのことが心配になった。
「サクラちゃん…だいじょうぶかなぁ」と、空を見上げ何気なくつぶやいたのだった

水の悪夢
[PR]
by mar_cancion | 2006-04-03 12:42 | スクルファー

平穏な日々

 ここはのどかな風景が広がる平和な村、ヘネシス

 ヘネシスは田舎ながらも商店や公園などがあり、特にお昼時を過ぎた今の時間はいつもより沢山の人々で賑わっていた。

 そんな中、大きな茶色い紙袋を抱えた茶髪のみつあみの少女は慌ただしそうに人の流れのなかを一人違うスピードで駆けていった。紙袋の中身はリンゴやオレンジ、レモンなどの果物が今にも飛び落ちそうなくらいたくさん入っていて、それを落ちないように左手で押さえて尚も駆けていく。
 頭には赤色の星のマークの頭巾をかぶり、背には黄色いモップ。それに対して活発そうな褐色の肌と、翡翠を思わせるような緑の目は見ようによってはまるでアンバランスな異国人に見えた。
そうこうしているうちに、村の外れにある移動用ポータルにたどり着き上にのってワープをする、どうやらヘネシスの狩場にむかっているらしい。
f0001552_13263956.jpg


 着いた先はやはり狩場で、着いたとたん少女はキョロキョロを辺りを見渡した、何かをさがしているのだろうか?
 暫くして探し物がみつかったのか、また走り出し、そこで狩りをしていた一人の赤髪の少女に飛びついた。

続き
[PR]
by mar_cancion | 2006-03-30 20:55 | スクルファー

序章(?) by sclfa

――これはとある場所での物語――

 いつの時代のものかは定かではないが、まだ「モンスター」と呼ばれる生き物がいた時代だった。村は栄えると同時に人々の食べ物を狙ってモンスターが村を襲うこともあった。 

 人々の中にはそのモンスターと戦う者もいた、『名誉』『報酬金』『修練』…その目的は違えど彼らは果敢に戦った。

ある者は、自慢の体力や力で大刀を振り回し敵を切り刻む。
 ある者は、学んできた知識を使い、科学とも言えぬ摩訶不思議な術で敵を焼き尽くし。
 ある者は、その目の良さや器用さから弓を使い、遠くながらもはずすことなく敵を射止め。
 またある者は、持ち前の俊敏さを利用し敵に反撃する間もなく仕留めた。

 彼らはいかなる力の敵も、互いに協力しあうことによってどんな強力なモンスターからも村人から守った。
 そして、いつしか知識のある者がモンスターの住む場所と人々の住む場所を、『ポータル』という移動用魔方陣で区切ってからは村を襲うモンスターはめっきり減ったのである。

 しかし、村の外におもむきモンスターと戦い己の力を磨く若者も少なくはなかった。
 『金』『名誉』『力』…人々の欲望はとどまるところを知らなかった。

 その中で培ってきた『力』や『金』で悪事を働く者も出てきた。人がモンスターを使い人を殺すという事件も増えてきている。
 また逆にそのモンスターを倒し『名誉』を手に入れようとするものもいた。

――これはそんな乱れた世に生まれた少年・少女のお話――
[PR]
by mar_cancion | 2006-03-23 01:56 | スクルファー