アクロとスクルとしーちゃんが綴る、波乱万丈毎日がドタバタなMapleStoryの物語。


by mar_cancion

カテゴリ:スクルファー( 17 )

霧と銭方ツヴェール

最近わすれられてますが、またスクルがUPします。( ̄▽ ̄;)
なんかだんだん個人の小説化してますが、完結させないと、メイポが3次までだった時代がどんどん古くなってきた・・・(汗)



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 ツヴェ・ミケvsアクロ編
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すっかり、コンビ化してしまったミケ&ツヴェ。
そして、突っ込みを一緒に受けたツヴェの影と冷ややかに見ているミケの分身。


 
▼アクロは半分置いてけぼりを食らっていた!
  アクロに10の精神的ダメージ!



ちょっと可哀想だから、あんま無視してやるなよご両人&etc達。
そして、今の間に攻撃しちゃいましょうよ、アクロさん(BY作者)


「と…とにかく、
 ツッコミはおいといて…いくぞ!ミケっ!」

『アンタのせいでとんだ時間のロスしたじゃない!』

「しるか!…ってかオレのせいかソレ!?」

『行くよ…っ!アクロ…!』

「無視された!!」


一方アクロはと言うと、すっかり冷静さを取り戻してた。
「アタシはお遊びしている暇はナイ…ソコをどいて…!」

アクロはそういって、魔法を使い始めた。

「βάτραχος δηλητήριων ―― πριν από να εμφανιστεί τώρα εδώ…召還。」


目の前に緑色の円形魔方陣が浮かび上がったかと思うと、1冊の本が現れた。
そして、その本が禍々しい気を放ち開いたかと思うと、その雰囲気とは反してどこか可愛らしい蛙が現れた。


そしてアクロはぽつりと一言。

「…ミスト…」


その瞬間、蛙はその頬に何かを貯めたと思うと、一気に緑色の霧をあたり一面に吐き出した。



「くそ…なんだよこの霧っ…!」
「こんな霧ぐらい屁じゃないよッ!行っちゃいな!アタシの分身達っ!!」

『アイアイサー!!』


そういって、いっせいに霧も飛び込むミケの分身達。

そういって、中でなにやら見えない中での戦いが始まったと思うと、それもしばらくして物音が途絶え…更に緑の霧の領域がその範囲を増してきた。

「ぐ…!?いったいどうしたんだ、アタシの分身達…」
「霧でよく見えないが…中でアクロにやられちゃったとか?」


「もうアタシが直接…『ダメだ!この霧の中じゃちぇり姉に殺してくれって行ってるようなもんだ!』
そういってミケをとめるツヴェ。
ミケのすばやさは相当なものなのをパッと手で止めたあたり、ツヴェも盗賊、瞬間的に止めた。

「何だよ・・・ツヴェ止めないでっ!」
「…これって確か、火魔のスキルの”ミスト”
 だが、名前はミストなだけでその正体は毒の霧だぞ?」

「……!!」
絶句するミケ、ツヴェが止めて否ければ、戻ってこない分身同様の末路をたどっていたか…と思うとぶるりと身震いをさせた。

「文字通り、手も足も出せないとは…分身は出したけどな。」
両手を広げて方の上にあげ、まさしくお手上げのツヴェ、だけどミケはあきらめきれなかった。

「クソっ、この霧さえ払えれば!!」
「ちぇり姉がエクスプロージョンでもつかってくれれば、爆風で霧もどっか行くかもなのになぁ…」

「爆風…そうか!」
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by mar_cancion | 2008-11-25 09:08 | スクルファー

小さな記憶

f0001552_956435.jpg
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今回はスクルが考えた
ミケ・ツヴェvsアクロの小説の続きを
非公開でUPします^^;
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ミケの分身が一斉にアクロめがけて飛び掛る。

「…いやぁッ!」
身を縮め息を詰まらせる、そのときアクロが何かを思い出したかのように、一瞬ひるんだったのだ。

「!?」

しかし、アクロは目をキッとさせ、再び元のアクロに戻ってしまった。
だが、たった一瞬のアクロの異変にもミケは気づいてしまった。

 今のアクロの様子…なんかおかしい!
 昔、シーブースかけたってあんなに怖がるどころか笑ってテレポートで逃げてたのに…

 もしかして、拉致されるときのことを体が覚えていたのか…?


「俺もミケに見習って、分身でも作るかな?
 ―・・・いくぜっ!シャドーパートナァァァッ!!

そういって、考えこむミケをよそにツヴェは青い石を出したかと思うと、いきなり背後に黒い魔法陣のようなものが浮かび、それともに文字通り、ツヴェールのそのものの”影”が具現化されたのであった。

「なにさ?そのスキル…」
「おいおい…同じ盗賊なんだから、ミケぐらいには知っておいてほしかったなぁ…」
そういい苦笑いな様子のツヴェ、
ミケは専門が違うんだから仕方ないでしょと悔しそうな顔。
 
「このスキルは、俺自身の”影”に意思を持たせて、俺の攻撃を助けてくれるんだ。もっともコイツ自身は影だから、攻撃を受けないし、影だから俺とまったく同じ行動をとる…。」
「つ・ま・り、攻撃力が二倍になるってこと?」

大体の効果が理解出来たのか、話に割ってはいる。

「・・・大体そういうことだ、俺が攻撃受けたら影も攻撃を受けるけどな。」
「あー。」
そういって、少し目線をそらす。

「…ってことはツヴェへのツッコミも2倍必要なのね?あぁ、なんて面倒なスキル」

『大きなお世話だ!』

そのツヴェの突っ込みと、出来立ての分身の突っ込みがまったく一緒の動きをしたのはいうまでもない。
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by mar_cancion | 2008-03-21 03:53 | スクルファー

迫りくる白の恐怖

「さてと……逃げますか…っと。」
妙に落ち着いた口調のユエ
しかし、事態は雪崩発生と言った緊急事態

あおぼーはまだ状況を信じられず、すくるにいたっては身動きさえとれないほどに固まって、ユエの肩に担がれていた。

「…そういや俺、マスカットすきなんだよね♪」
「ユエ兄ぃ!そんなこといってる場合!?」

いつもならすくるの突っ込むところなのだが、当の本人はもはや「すくる」ではなく「するめ」に近い放心して約立たず状態だった。

「あおぼー。」
「…何!?」

唐突な呼び掛けに、の今度はいったいなんなんだという剣幕なあおぼー。


「…コレやっぱ邪魔だわ♪」

そういってユエはニッコリと微笑んだ。

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by mar_cancion | 2007-02-23 10:09 | スクルファー

2人の騎士<一部改正>


 ヘクタの気配を感じ取ったユエは背にかろった荷物に手を伸ばし、身構えて相手の出方を待つ、あおぼーとスクルも遅れをとりつつもそれぞれ戦闘態勢に入った。

 冷たい雪混じりの風が谷間をびゅうっと通り抜け、思わずスクルは目をほそめる、あおぼーとユエも目を細めたそうにするが、戦いなれた二人はそれをぐっとこらえた。
 その風とともにヘクタが一斉に3人めがけて襲い掛かってきた。

 「き…きたぁ!」スクルは覚悟したはずなのにそんな間の抜けた声を発した
 「”コンボアタック”!」「”ドラゴンブラッド”…”サクリファイス”!」あおぼーとユエはというと各自の剣、ユエに至っては大刀を自在に振り回し、次々とヘクタをなぎ倒す。

 「スクル!なにやってんだよ!」ユエの激が飛ぶ。
 「ヒール頂戴すくる姉ちゃん!」2匹のヘクタと押し合いをしているあおぼーが助けを求める。
 慌ててスクルはヒールをかけた。

  「あー…生き返る…」そんなこと同時にいう2人を見て、まるで炎天下のグラウンドから走って、クーラーの良く効いた職員室に入った生徒のようだとのんきに思うスクル。はっと今の状況を思い出し、忘れないうちにブレスとホーリーシンボルもかけておく。
 
 「こんなことやっててもラチあかねーな、スクル、ヒール頼むぞ?あおぼー!」
 「分かってるよ、ユエ兄ちゃん!”
All fighters dwelling in me…Bark like a ferocious animal getting furiously angry!
Shout―――!

 そう言って、あおぼーはそのちいさな体から出てるとは思えぬほどの大声で詠唱する。戦士のスキルの詠唱分は比較的に簡単にできているため、あとは己自身の力に頼る。

 敵のヘクタとスクルはその大声にひどく驚き、目をしろくろさせていたが、ユエはというと、いくら専門分野が違うとは言えど、同じ戦士の使用するスキルは把握していたのか、塞いでいた耳から両手を離し、”つぎは俺の番だな”とニヤっとした顔つきで、大刀に闘気を集中させていた。

 「俺の中に眠る奥深き闇の漆黒の龍よ・・・俺の力を代償に、恐れ多き竜神のごとく、その威厳で敵を押しつぶせ!”龍の轟き”!!Dragon Roar!!


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by mar_cancion | 2006-10-20 12:03 | スクルファー

黒い男と青い少年

 「…おーい…大丈夫か?」

 浪人風の男は、そういいながら少女の肩を揺さぶり意識を確認する。力が入っていないため頭がぐらんぐらんと大きくゆれる。
 「…ぅぅ…ん…?」
やっとのことで意識が戻ってきたのか、寝言のような声を発する少女、その次の瞬間にはうっすらと目を開けた。
 「…あ…あれ…?うち…?」
まだ先程まで何が起こっていたのかを思い出せていないようで、目をこすりながら辺りをキョロキョロと見渡す。
 「スクルは無事か…さて、問題はこっちだな…」
そう男が手を離し違うほうを見やった。
 「おかげさまで……っ!?」

 名乗ってもいないはずなのに名前を言い当てられて目を見開く、驚きを隠せないようすの少女…そう、落ちてきたのはゾンビに追い掛けられ、橋で足を踏み外し転落したスクルであった。
 「な…なんでウチの名前…っ!?」
 「え?俺が誰だかわかんねぇ?すくるちゃん♪」
 男が振り返るとスクルは誰だか確認するためじぃ…っと見つめる。そしてその男が誰かを理解したのか、男を指差し、驚いたようにまた口をぱくつかせた

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by mar_cancion | 2006-08-31 12:38 | スクルファー

流浪人と落とし者

 「くっ…よいせっ…と!」

 スクルがゾンビと戯れているのと同じ頃、雪山のとある場所…断崖絶壁ともいえるようなゴツゴツとした岩肌を命綱も付けず少しずつ上っていく男が1人。
 金色の瞳に色白と迄は言えないがそれなりに白い肌に、ここではさぞかし寒いであろう黒いジパングの黒い民族衣裳を身にまとい、髪は褐色で男にしては長く、一つに束ね、背中には重そうな荷物の入った包みをかろい、ただひたすら上に上っていく。

  「上はまだまだ先か…ま、これも一つの修業だと思えば…」
 そう言いながら、ふと制止する…何かの気配を感じるのだ。

  (…ん?何かが上から近づいてくるな…。
   …あれ?まてよ…今この状況で上から近づいてくるってことはすなわち…)

 「……ぅわぁぁぁああっ!


 気付いたのと同時に自分の上方から誰かが落ちてくるのが見えた。

 「な、な…!?危ないっ!」
 男はとっさに岩を蹴り飛び上がる…その落ちてくるものを受けとめたのだった。
 「きゃんっ!」
 「…大丈夫ですか?…お嬢さん。」

 そう、落ちてきたのはこの男の言葉からわかるように、1人の少女だった。

 「あ…ありが…」
 目をぱちくりさせながら、お礼を言おうとした少女はあることに気付づき、言葉を失った。
 それを見た男はにこやかにほほ笑み誤魔化すように言葉をつなぐ

 「…―お嬢さん。私と自由落下と言う名の方法で谷底への小旅行はいかがですか?」

 そういってふっ…と再び落下を始め、男に抱えられた少女はすっかり血の気も引き、目を見開き必死になにかを伝えようと口をぱくぱくさせる。
 …が声がでない、深呼吸し自分を落ち着かせた少女がやっとの思いで声を絞りだした。


 「…拒否権…つかっても…ええ?」


 男は"使えるのなら是非つかって下さい"と笑顔で答える。

 「ひゃあぁぁ…っ!」
 それを聞いた少女は悲鳴をあげ、しばらくして"もうダメだ"とでもいうように男の腕のなかで気を失った。
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by mar_cancion | 2006-06-26 01:00 | スクルファー

聖者の逃走

 ザっザっザっと雪原を急ぎ駆け抜ける影…スクルは息を切らせ、魔法を併用ながら必死に走る。
 そのスクルを追うゾンビの数は一行に減らず、むしろどんどん増えていった。 
 「うわぁぁぁぁぁ!ついてこんでよぉぉぉっ!!」
 スクルの訴えも虚しくどんどんその数を増やしているようだった。
 何か打開策はないかと必死に頭を捻る…するとあることを思い出した。
 「そうや…コイツらみんなアンデット系かぁ…なら」
 そういって治癒魔法・ヒールを何を考えたか相手にかける。しかしかけられたゾンビは回復するどころかもがき苦しんでいた
 「やった!やっぱり聖魔法は苦手なんや♪」
 それでもまわりにいたゾンビはスクルのほうへ尚も進む…
 「こんでっていっと-やろぉ!?」そういってさらにヒールをかける…。あまりにもの苦しみにゾンビ達も反撃にでた。
 「おぉ…ぉ…っ…!」
 そういって、マジッククローにもにた攻撃を放つ。
 「ったぁ…!」テレポートで避けようとしたものの、複数の攻撃のため避け切れず傷を追う、負った傷をいやすため再度ヒールをするが、それはますます敵を増やす結果になった。
 「うぁ…わぁぁぁっ!」
 "もっていくだけ"と約束したはずのモップを大きく振り回し、よろめきながらも急いでまた逃げる、幸いゾンビの足は遅く逃げ切れそうだった。


 そんなスクルを木のうえから見つめる一つの人影
 「お…?なんかおもしろそうなことになってる」
 スクルの様子を見てほっそりと哂う…
 「そうだ、もっとおもしろくしてみるかな…?」
 何やら思いついたように、詠唱しはじめる。ただ、すぐに唱えおわった点で見ると魔法使いの使う詠唱文とは違うようだった。

 「―…さぁ…手駒は揃った…あとはスクルファー、俺をぞんぶんに楽しませてくれよ…」




一方、スクルは…
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by mar_cancion | 2006-06-14 22:23 | スクルファー

戦前 ―静寂と闇―

 日も暮れ、煌めく数々の星も、大きな月さえも見当たらない少し恐怖を感じるような暗闇、その闇をどこをみるわけでもなくただ眺めている少女…その少女の瞳に何かが写る。

 「ライア…皆様の様子はどうでしたの?」

 そういいながら、今滑空して、窓の縁に逆さまにぶらさがったばかりの一匹のコウモリのような生きものに語りかける少女…赤い大きなリボンによって結われた髪は、窓の傍に置いてあったランプの光に似た綺麗なオレンジ色で風に流されさらにキラキラひかる…
 それはまるで人形の如くの可愛らしさだったが、愛らしいはずのガラスのように透き通った碧い瞳もまた、どこか人形の目のように冷たく悲しいものだった。
 『ライア』と呼ばれたコウモリのような生きものは、チーチーと話し掛けるように鳴き、その声に少女は耳を傾けた。
 「…え?バジル様が…?」
 どうやら少女にはライアの言葉がわかるらしく、驚いたように言葉をつまらせる…だが依然顔は無表情なまま。
 「まぁ…バジル様程の実力者が…それはそれは…相手は相当な実力者…厄介そうですわね?ありがとうライア、また引き続き調査お願いしてもよろしくて?」その声を聞き届けるとライアはぱっと飛び立ち、また真っ暗な暗闇のなかへと消えていった。
 「ふぅ…一刻も早く誰かに報告しなくては…」
 「パル、ライアはなんだって?」
 ぎぃ…と重々しいドアが開いて一人の少年が部屋に入ってくる…ちょうど『パル』と呼ばれた少女と同じぐらいの年に見える赤髪の少年、ただパルとは対照的に活発そうだった。
 「サク…」
 パルは少年の方ををむいてそういった、どうやら少年のほうは『サク』というらしい。
 「バジル様が……敵に負けたそうですの…。」
 「え!?バジル様が!?」
 不意に声が大きくなる、少年は目を丸くしてひどく驚いた。そしてしばらく考え込んでからパルに問いかける。
 「誰にやられたかはわかったのか?」

 「…ええ、どうやら例の能力者の『スクルファー』と、アクロお姉さまを取り返そうと企む仲間の一人…確か女性スナイパーで名前は『りあ』と言っていたそうですわ。」
 するとパルは深刻そうな顔をする…
 「それで、バジル様は…?まさか奴らに殺られたわけじゃないだろうな…!?」そんなことは絶対にないと自分にいいきかせるサク。
 「そんなに心配しなくとも…敵もさすがに聖職者だけあって、そこまで無慈悲では無かったようです…今は木に縛りつけられてるようですわ」
 それを聞いてサクはほっと胸を撫で下ろす。それと同時に縛り付けられたバジルを想像したのか少し吹き出していた。
 「サク…!笑っている場合ではありませんわ、相手が無事ということは、別に戦っている仲間に合流して戦力が上がってしまうということ…早く手を打たなければアクロお姉さまだって危ういのですよ!?…もちろんシオン様だって…!」
 真剣な表情でサクに訴えかけるパル、よっぽど心配にみえるが、シオンはとって付けたようないい方だった。本人はそのことに気付かず額に手をあて落ち着かない様子で左右を往復した。
 「…ということは、そろそろオレの出番ってとこだな?」サクは少し嬉しそうに自分の剣をみながらそういった。
 「サク一人じゃ無謀すぎですわ!バジル様でさえ負けたのですよ!?いくら合流するためバラバラになってるからっ…」そういいながらふと、パルはあることに気付く
 「そうよ…今標的は1人じゃない…!」
 「え!?そうなのか?なら尚更今が絶好のチャンスじゃん!」そういってサクはより一層嬉しそうに話す。剣を鞘から抜き、まじまじと眺めていた。
 「でも油断は禁物…サクは無鉄砲だし余計に心配だわ、こうなったら卑怯かも知れないけど、サクと私のタッグで最善を尽くしましょう…!」
 「ああ!オレとパルの無敗の双子の力みせつけてやろうぜ!」
 強くうなずき無邪気な笑みを浮かべるサク、剣をしまうと一目散に部屋をでようと走りだした。
 「サク!出発報告しなきゃ…!」あわててサクに言い聞かせるその声は普段より少しばかり大きくなった。
 「パルやっててくれよ、オレ武器や装備整えてくる」そう言い残して部屋をでてしまった。ふぅとため息を付き、しばらく考えてパルも支度をし始めた。

 「アクロお姉さま…どうかご無事で…!」
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by mar_cancion | 2006-06-04 00:22 | スクルファー

雪降るなか

 ギルを木に縛り付けたあと、まだ戦っているだろう他の二組に合流するためりあと二手に分かれ、爆音のするほうへと急ぐスクル。
 テレポートを駆使し、疲れをミネラルウォーターで癒しながら雪の舞う雪原のなかをただただ急ぐ。
 白いく凍てつく大地を夕闇が赤く染めていくのか、唯一残されたスクルの足跡はテレポートを使っているせいでかなり歪(イビツ)だった。

 爆音がどんどん大きく鮮明に聞こえてくる。
 …それは仲間と敵の居場所近いことを告げる。

 幸いギルとの戦闘ではあまり傷を負わなかったし、多少の傷ならお得意の治癒魔法・ヒールでたちまちに治せるし、魔力を消費のための疲れ以外はいつもと何一つかわらなかった。

 「皆…大丈夫かなぁ…」
 暗い空を見上げながらつぶやく…その声も白くどこかに消えていった。
 そしてスクルに、もう一つの思いも同時にこみあげてくる。

 (…大体、ここ寒過ぎやぁ、ただでさえこの服ノースリーブでスリット入りまくりな服やのに…っ!)
 ミケに貰った服は今までの服より確かに丈夫で軽く、さらに動きやすいといったいにはまさにうってつけだったのだが、なんせ生地自体はとても薄くてとても寒さには向いてなく、むしろ南国に適しそうなくらいの物だった。
 スクルは耐え切れず寒さ対策のつもりか、マントを外しストールやマフラーのように羽織るがそれでも以前として寒さは厳しいものだった。

 「アカン…!こんだけやったらサクラちゃん助ける前にウチがカッチンコッチンに凍ってまう!」
 ガチガチと体を震わせながら予備のマントを用意しようとするが同時にテレポートも使う為、それほど頭もよくないスクルの思考はだんだんと絡まり混乱し、テレポートミスを起こし…。
 簡潔にいえばド派手に転んだのだった。

 「ひゃっ!?冷たっ!!」
 幸い雪が積もっていたため怪我をすることはなかったが、さらに体を冷やし、肌は赤くなっていて、スクルの転けた場所には、とある名物看板を彷彿させるようなY字がくっきりと残された。

 「も~いややぁ~…」
 はんべそ状態で泣き言をこぼす…。
 だが近くからザク…、ザク…、と雪が踏まれる音が聞こえる。
 一つ一つ自体は比較的遅いようだが1人や2人で済みそうもない数の音に、スクルは寒さも忘れ、急いで戦闘態勢をとる。
 …これだけもの数の足音は確実に味方ではないことを意味していた。

 『…この足音…間隔からして人か2足歩行できるモンスターってとこか…足取りが重いように聞こえるてことは、相手も用心しとーらしいな…?』
 思考しつつ注意深く辺りを見渡すスクル。
 すると古木の影に人影らしいものを見つけ、目を凝らす。
 服のようなものも着ている点でまず人に間違いないなと確認すると同時に、全体を見る…仲間の誰とも外観が一致せず、それは少なくとも味方ではないことを必然的に物語る。

 だんだんと近づいてきて全貌が明らかになりそうな古木の人影に気をとられているうちに、背後、左右からも音が聞こえることに気付き振りかえる。
 すると信じられないほどの人影がスクル目がけ歩いてきているようだった。

 「…っ!アンタら何なん!?」
 スクルはとうとう焦れったくなって声を張り上げたが、誰一人としてその声に答えるものは居なかった。

 以前足音は止まぬまま。

 「自分ら聞こえとんやろ!?…邪魔すんのやったら…たとえ敵やなくてもよーしゃせんで!?」
 寒さのせいでイラついているのか、攻撃的な発言を言い放つ、だか相変わらず答えは一言も返ってこない。
 何の反応もなくただゾロゾロと進んでくる敵に少し不気味さを感じ、寒さとはまた別の身震いをした。
 やっと敵の全貌が見えてくるが、スクルはあることに気付く

 「な…!全員同じ服!?」
 その信じられない光景に自分の目を疑い目を擦る。
 ”あ、そうか、きっとキニーネの下っぱなんだ、だから全員同じ服なんだ”そうスクルは自分に言い聞かせた。
 再び視線を戻すとさらに驚くべきことに気付く。

 「ふ…服だけやない…髪型から体系…顔もみなおなじや…」
 いくら同じ組織でも、顔までは統一できないはず…。
 そう思った瞬間血の気がどんどん引いていき、目を見開いてかたまってしまっていた。
 さらによく見ると肌は血色が悪いどころか腐敗している様子…

 「…っ……ぁぁ……。」
 さっきまで威勢良く出せてた声すら上手く出せなくなってしまった。




 …そう、スクルが結論に至まで時間はいらなかった。


「にぎゃぁ――――――っ!!?」
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by mar_cancion | 2006-05-26 18:33 | スクルファー

駆け引き

今回も長いです…長文ゴメンナサイ。(汗

:・:・:・:・:・:

 涙を拭いギルの方をみるスクル。りあは依然首を絞められたまま。
 「どうした?早くしないと大切なお友達を亡くすことになるぜ?それともおじ気付いたか?」
 不敵な笑み…相手の出方を楽しむかのようなギルはあるものに気付いた。
 「…そうか、このほんわか娘はアクローチェに攻撃されていたなぁ…この傷に毒を塗りこんだらどうなるだろうなぁ…」
 自分の腕の中でもがき苦しむりあを更に恐怖に陥れるかのような言葉…りあも首を絞められ酸素不足で何も考えられなくなってきていた。スクルは依然何もできないまま…。
 りあの抵抗が見る見るうちに少なくなっていく…ほおに涙がつたっていくのが見えた。

 「…わかった…!」

 スクルはそう小さくつぶやく…それをギルは聞き取った。しかし以外と疑い深いギル
 「本当にわかったならここで誓うんだな…」
 
 「…わかったよ…。
 ウチ、スクルファーは…この場をもって…キニーネの一員に…

 ………なります…。」

 とうとう言い切ったスクル。
 ギルも思い通り事を運べたことが嬉しいのかクククと笑みを抑えられぬまま、早々と事を進めようと地面に魔法陣らしきものを絵書いた。
 「…まぁ、言葉だけなら何とでも言えるからなぁ?その言葉が本当ならこの魔法陣の上に乗れ…契約の儀が成立したらすぐにコイツは放してやる」


 スクルはギルに言われたとおり、魔法陣が有るほうへとむかうとのであった…。

スクルの意志
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by mar_cancion | 2006-05-03 07:53 | スクルファー