アクロとスクルとしーちゃんが綴る、波乱万丈毎日がドタバタなMapleStoryの物語。


by mar_cancion

カテゴリ:アクローチェ( 9 )

The clergyman that she fights

シオンVsルーク&サク。
戦闘開始、及び反撃宣言から数十分。
戦況は・・・

「あ、ちょ、タンマ、うわあっ!」
『るーくさん逃げてばっかりっ!』
「うるさいな!これには山よりも深く海よりも高い訳が・・・!」
『そんなに大げさな理由はない上に、意味わかんないですよるーくさん!そんなんじゃあエドウィナ母さんがるーくさんの背中に呪いのお札を・・・!』
「アンタもわけ分からんわ!!!」

反撃宣言前から、まったく変わっていませんでした。(むしろ悪化)

彼女は 戦う聖職者だ!
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by mar_cancion | 2006-06-19 00:39 | アクローチェ

水と氷

「うッ…」
繰り出される水の刃。
なんとかレイドンスタッフで受け止めるものの、勢いは止まらず軽く後退りする。

―さて、どうしたもんか…
自分で大丈夫と、ツヴェに彼女を任せて残ったものの。
―この男―シオン、なかなかやり手だ―

あの時、ツヴェと別れてからどれくらい経っただろう?
相手が繰り出す水の刃が、体のあちこちを掠める。
隣にはおろおろとした表情のクレリックが、ヒールをかけていてくれるが…
見習といえど、立派な聖魔法使いのヒールでも回復が追いつかないほど、負傷が激しい。
水の刃は体の大半を掠っていって、既に体は傷だらけである。

「どうした?守ってばかりで…攻撃してこないのか?」
邪悪な笑みを浮かべつつ、遊ぶように攻撃を仕掛けてくるシオン。
「それとも…」
またシオンが口を開く。
「背中の"お荷物"を守るだけで、精一杯かい?ククッ」
「…!」
お荷物呼ばわりされたサクが、ピクリと震えた。
「アイツの言うことは気にしなくていい…から、戦闘に集中しよう」
「…はいぃ…」
しゅん、とへこみながらルークの指示に従うサク。

―今は、今はまだ…

ルークは、サクをかばいながら反撃の時を待っていた。


「うああっ!」

最早服とは言えない布が取れた、剥き出しの背中を、刃が直撃した。

「ルークさん!」

すぐにサクが駆け寄って、回復を開始する…ものの

「…全然、回復できない…!」

かなり効いたらしく、血がどくどく流れては地面を伝う。
無論本人も虫の息。
それに、敵であるシオンがその行為を許すはずもなく。

「油断したな…」

背後から突然声がしたかと思えば、
サクは、シオンから強烈な一撃を食らっていた。

つづき
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by mar_cancion | 2006-05-02 16:18 | アクローチェ
「サクラちゃん…?」
先ほどまで目を回していたスクルは、みけ達の声に反応して屋根を見上げていた。
「アチェさん…!」
同じく、サクもスクルに寄り添いつつ、驚いた表情でアクロを見上げている。
「…何があったんだろう?」


「…何で?何で攻撃…してくるの?」
りあは、言い終えたあとに気付いた。
アクロの瞳が濁って、くすんでいる事に。
そして、当の本人も休むことなく次の攻撃を仕掛けてくる。
『…くっ!…そこの奴―シオン!アクロに何したんだ!?』
アクロの攻撃を紙一重で避けつつ、みけがシオンに向かって叫ぶ。
「…俺は何もしていないが?」
『とぼけるな!』
不意に、シオンとはまた違った声が聞こえた。
「とぼけてねぇさ、アイツを洗脳してやったのは…俺だ」
「誰!?」
いつの間にかりあの背後に、見知らぬ男がいた。
乱れた髪の毛。
やる気のなさそうな目つき。
「ああ、…一応自己紹介しておくか…」
素早く弩を構えたりあから離れる。
「俺はギル。―言っておくが、俺は『キニーネ』の一員だ。つまり―」
「私達の敵ってことね」
「そういうことになるな」
途中から口を挟んだりあの発言をさらりと流す。
『くッ…!洗脳した…って…!?』
アクロの攻撃の対応に苦戦しつつ、それでも問い掛けるみけ。
「そのままの意味だ、ちょっとばかし暗示をかけさせてもらったのさ…
まあ、簡単に言うと俺らのいいなりってことだな」
りあは胸の奥に激しい憤りを覚えた。
奴ら―キニーネは、人の心を弄んでいる―
怒りを押し込めて、出来るだけ冷静に、と自分に言い聞かせる。
りあもまた、自分を見失わないようにする術を知っていたのだった。


スクルとサクは、屋根の下からそれぞれの激闘を傍観していた。
「…何か…私達…出番ないかも…ね?」
「…そうやねぇ…」
ぼーっとしていた2人は、スクルの回りの地面が黒くなっていることに、気付かなかった。
そして…
「うひゃあっ!」
「きゃあっ!」
黒くなり、湿っていた地面からいきなり細い形状に変化した水が飛び出して、アクロの時と同じように2人の手足を縛った。
「標的二人目"スクルファー"捕獲…何か余計なものが混じってるようだが…」
いつの間にか傍に寄っていたシオンが、呟く。
「なっ!?」
宙に浮かされていたサクが講義の声をあげた。
「ちょっと!どういうこと!?私は余計なもの扱い!?」
「…五月蝿い、黙れ…」
急に騒ぎ出したサクの首筋に、冷たく鋭利な手裏剣が押し当てられて、
「死ね…」
一気に突き刺そうとした時、

でやああぁあああっ!
赤い人影が高速で飛び込んできて、シオンが持っていた手裏剣を弾き飛ばすと、そのままシオンの腹に強烈な蹴りを食らわせた。

こ、こいつは一体…!?
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by mar_cancion | 2006-04-08 18:07 | アクローチェ

廃墟の戦慄

※ 今回はみけの推測が目立つので、細かい考え方が嫌いな人は見ないほうが。

『着いた…のか?』
アクロ奪回一行が目的地―地図に書かれた場所に着いた頃には、もう夕方になっていた。
目的地。
その場所は外見こそ立派なものの、壁には数多の蔦が這っていて、もう人が住んでいない屋敷―いわゆる廃墟、というやつだ。
中を掃除すれば人が住めなくもないように思えるが、好んでこのようなところに住む人は、よっぽどのマニアか、ホームレスぐらいだろう。
そう思うほど、不気味だったのだ。
「…本当にここ?隊長、うっかりして地図逆さに見てないですか?」
「ふえ……ちょっとは信用してよう~…そんなに信用できないなら、確認してよ確認ー!」
拗ねた様子でりあに地図をつきつけられたサクは、大いに困っているようだ。
そんな様子を横目で見つつ、みけはその古びた建物を観察していた。

細かいみけの仮説と…
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by mar_cancion | 2006-04-08 00:21 | アクローチェ

お知らせ

筆者にしーちゃんが追加されましたv
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by mar_cancion | 2006-04-06 20:28 | アクローチェ

目的、陰謀、そして策略

「まあ…1つ目の疑問から説明する。」
シオンが語り始める。
「お前をここに連れてきた理由…簡潔に言えば、俺達の組織がお前の能力を必要としている」
「……本当に簡潔ですね…」
「能力繋がりならあの女、スクルファーも対象外ではないのだが…アイツらと合流しちまったんで一旦引いた」
(アイツら…?)
アクロはスクルの事を思い浮かべた。確か、自分が市場に行く前はまだ1人だった筈…
(スーちゃん、誰と合流したんだろう…?)
「…何を考えている?」
「あ、いや、そ、それより組織っていうのは…?」
「…?まあ、説明すると…」
挙動不審なアクロの態度に不思議そうにしつつ、シオンの説明が始まる。

キニーネ―"Quinine"…とは、高い能力を持った者達が集まった組織、ということ―
シオンもその一員であること―
頭領は現在行方不明中で、今はシオン達が任務を遂行していること―

「…何だか、ろくな事をしていないような…」
「まあ、当然だな。殺人なんかは平気でする。その他にも拉致監禁人体実験」
さらっと言ってのけるシオンを前に、アクロは驚愕した―というか、呆れた。
「っていうか、そんなに情報さらさら教えちゃっていいんですか?」
「構わん。お前をここから出す気はないからな。伝達する危険性はない」
「…」
顔を伏せてしまうアクロを見て、シオンが喉で笑う。
「クク…心細いのか?」
「……っと…す…が……て……くれるから」
「あ?」
「きっと…スーちゃん達が…助けにきてくれるから…だから…

いい気になってんじゃねェ!

呟きから、いきなり怒声に変わってしまって、(本音ぽろり)アクロは自分でも驚いた。
しかし、シオンはさほど驚かずに、それどころか薄ら笑いを浮かべてアクロの方を見ている。
「ほぉ…威勢だけはいいみたいだな」
シオンの言葉に、アクロはまた顔を真っ赤にして俯いたのだった。

冒険者
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by mar_cancion | 2006-04-05 12:18 | アクローチェ

お知らせ

以前のキャラ紹介の『バジル』の画像を追加しました。
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by mar_cancion | 2006-04-04 20:04 | アクローチェ
「…俺だ、シオンだ」

ヘネシスの一環。
湿気も多く日も当たらない、建物の陰。
そこに、鋭い目つきの男――シオンはいた。
壁に体を預け、座り込んで通信機で誰かと話しているらしい。

…あ?シオン、こんな時に通信すんなっつーの

「こんな時だからこそだ、バジル。…ヘネシスにて、標的を確認した」

…なら自分でテメーでテメーで実行しろや

「…なっ!?お前…」

…俺ぁ今暇という時間を楽しんでるんだ。忙しい

「結局暇なんじゃねーか…」

…まぁ、後は自分でやれや

「あ、コラッ」
通信は一方的に切られ、シオンは途方に暮れた
「どうしろってんだ…」
そういって自分も通信機を切ると、ため息を吐く。
「…とりあえず…遂行するか…1人で…」
そうぽつりと呟くと、シオンは重い腰を上げて、消えたのだった。

アクロさんの様子を見る
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by mar_cancion | 2006-04-02 15:08 | アクローチェ

FristStory Edelweiss

1人の女が、夜の町を走っていた。
酷く焦った様子で、路地裏に逃げ込み
建物に背を張り付けると、辺りを見渡す。
そして、やっと安堵したかのように息を吐き出した。が、

「ここにいたのか」

女が、油がきれたギアの如く振り返る。
女に声をかけた人物は、建物の上に立っていた。
冷たい無慈悲な目つきで女を見下ろしている―

「大人しく教えれば、見逃してやる」
「だから、あたしは、本当に何も知らないんだって!」

男の表情が、一瞬動いた。

「…何?」
「知らないの!アンタが言う…その2人の女の…名前だって、情報だって持ってないの!」

早口で言った彼女を、じっと見て

「…そうか」
「見逃してくれるの!?」
「そう思うか?」

一瞬安堵の笑みを浮かべた女に向かって、冷たく言い放つと
目にも留まらぬ早さで飛びあがった。

「…え?」

顔がひきつっている女の背後で、<ピチャッ>と水音がしたかと思うと



――路地裏に、悲鳴が響き渡った。
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by mar_cancion | 2006-03-27 23:41 | アクローチェ