アクロとスクルとしーちゃんが綴る、波乱万丈毎日がドタバタなMapleStoryの物語。


by mar_cancion

平穏な日々

 ここはのどかな風景が広がる平和な村、ヘネシス

 ヘネシスは田舎ながらも商店や公園などがあり、特にお昼時を過ぎた今の時間はいつもより沢山の人々で賑わっていた。

 そんな中、大きな茶色い紙袋を抱えた茶髪のみつあみの少女は慌ただしそうに人の流れのなかを一人違うスピードで駆けていった。紙袋の中身はリンゴやオレンジ、レモンなどの果物が今にも飛び落ちそうなくらいたくさん入っていて、それを落ちないように左手で押さえて尚も駆けていく。
 頭には赤色の星のマークの頭巾をかぶり、背には黄色いモップ。それに対して活発そうな褐色の肌と、翡翠を思わせるような緑の目は見ようによってはまるでアンバランスな異国人に見えた。
そうこうしているうちに、村の外れにある移動用ポータルにたどり着き上にのってワープをする、どうやらヘネシスの狩場にむかっているらしい。
f0001552_13263956.jpg


 着いた先はやはり狩場で、着いたとたん少女はキョロキョロを辺りを見渡した、何かをさがしているのだろうか?
 暫くして探し物がみつかったのか、また走り出し、そこで狩りをしていた一人の赤髪の少女に飛びついた。



 「さーくらちゃーん♪」

 飛びつかれた『サクラちゃん』と呼ばれた少女は驚いたのか、おもわず「うわぁ」との一言。そしてしばらくしてから、びっくりしたぁ…と簡潔な感想。そして茶髪の少女のほうを向いた。

f0001552_1594272.jpg

 「スーちゃん…びっくりするから飛びついちゃだめよって、あれだけいったのにぃ…あと『さくら』じゃなくて『アクローチェ』ね」

 どうやらこの赤髪の少女は『アクローチェ』というらしく、あだ名が「さくらちゃん」のようだった。
 アクローチェの話を聞いて『スーちゃん』と呼ばれた茶髪の少女は、しまったと思いつつ笑顔でごまかす、額には冷や汗。
 「と、とりあえずかってきたよ♪リンゴに…オレンジに…レモン…。あとミネラルウォーターとマナエリクサーやろ?魔術師の薬に…」


 そういって、買ってきたものを地面に並べる、それをアクローチェは出されるものを確認するように見つめていた。そして全てが並べられたあと、アクローチェは口を開いた。
 「あー!スーちゃん1個足りない、ミルクチョコが!」あ…という感じでアクローチェの方を見る。アクローチェはふぅ…とため息をついて仕方ないなぁとつぶやいた。
 「もう…私が買いに行ってくるよ、だからドアだして♪」この言葉を聞いて三つ編み少女は暫く考え込んだ。
 「えええ!?あれ出すん!?」ようやく何を要求されたか気づいたらしく、ひどく戸惑っている様子。額の冷や汗はその数を増していた。
 「だって、スーちゃんが買い忘れたんでしょ?ドアなら市場前まで一気にいけるし」
 買い忘れたことに罪悪感があったのか、それを聞いてまた考え込む、ちなみにここで行っている『ドア』とはプリーストのスキル、ミスティックドアのことらしい。アクローチェはまだ考えている三つ編み少女のほうをじっと見て更に付け加えた。
 「それともプリーストともあろうお方がドアの一つもだせないのかな?スクルファーさん?」
 このアクローチェ発言によると、この三つ編みの少女はどうやら『スクルファー』というらしい。
 スクルファーはその言葉で出さざるを得なくなったのか、ポケットからキラキラ光る石を出して呪文を唱えるた。そして唱え終わると同時に、何処からともなく文字通りの『ドア』が出てきた。
 「さっすがスーちゃん、んじゃ行ってくるね♪後喉もわいたからコレもってくね」

 そういってミネラルウォータを手にアクローチェは市場へ続くドアをくぐったのだった。
[PR]
by mar_cancion | 2006-03-30 20:55 | スクルファー